不眠症は楽じゃない!

元・不眠症、現・睡眠健康指導士の睡眠コラム

仕事選びの新しい軸は「勤務時間帯」!?〜夜型人間とソーシャルジェットラグ〜

あなたは仕事を選ぶうえで何を重要視しますか?

 

給料?やりがい?ネームバリュー?

 

もちろんそれらも重要だとは思いますが、

僕は「勤務時間帯」を仕事選びの新しい軸として提案します。

 

 

「勤務時間帯」とはつまり何時に出勤して、何時まで働くかということです。

 

「勤務時間帯」を意識して仕事選びをしている人は今、ほとんどいないのではないでしょうか?多くの企業が朝8時~10時の間に仕事が始まり、それがみんな当たり前だと思っているかと思います。

 

しかし、もしあなたが夜型人間だった場合、このような企業に入ることでとても苦労するかもしれません。

 

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これは夜型人間の性質によるものです。

 

朝型人間と夜型人間では活動に適した時間帯や体の調子の良い時間帯が異なります。

 

朝型人間は寝覚めスッキリで、午前中から頭はフル回転していますが、夜型人間は朝起きるのが苦手で、午前中は仕事の能率も悪く、調子が出てくるのはやっと夕方や午後になってからです。

 

太古の昔はそれぞれ役割があり、朝型人間が眠っている時に夜型人間が起きていて、外敵から身を守る役割をしたと言われています。しかし、文明が進んだ現代では外敵に襲われる心配はなく、朝型の人も夜型の人も同じように基本朝から働いています。

 

夜型人間にとって朝から働くことは、自分の体のリズムに逆らって働くということです。その結果頭の働きが鈍った「時差ボケ」状態で働くことになり、この現象は「ソーシャルジェットラグ」と呼ばれ近年問題視されています。

「ソーシャルジェットラグ」の状態で働き続けると、がんやうつなどなどにかかりやすくなるなど、健康に害を及ぼすという研究結果が出ています。また時差ボケのようなぼーっとした状態で毎日働くのはそれだけでつらいものです。

 

自分が「朝型」か「夜型」かは遺伝子で決まっており、変えることはできないと言われています。(ただし、元々朝型や朝型と夜型の中間型の人で、一時的に夜型のような生活をしてる人は努力で変えることができる)

 

従って、自分が「朝型」なのか「夜型」なのかを知り、それを活かして働くことは仕事のパフォーマンスを上げるだけでなく、自分の健康を守ることにもつながります。

 

一見朝型人間の方が社会を生きていく上では優秀に見えるのですが、夜型はクリエイティブでIQが高く、リスクを取ることを厭わないという性質を持つ人が多いのだそうです。

 

個人だけでなく、企業にとっても、従業員が朝型なのか夜型なのか知ることで生産性を上げることができるかもしれないですね。それぞれの特性に合わせてフレックスタイムで働くことができれば、もしかするとものすごく生産性が上がるかもしれません。

 

自分が「朝型」か「夜型」か知りたいという人は、国立精神・神経医療センターの三島和夫先生の運営するサイトで「朝型夜型診断」をお試しください!

 

朝型夜型質問紙

 

この朝型夜型診断ですが元々早起きのヒトでも、何かの事情で夜更かしする生活を続けていれば、質問に答えた時に夜型に判定されるなど、質問紙だけでは真の夜型かどうかはわからないとのことなので自分の今までの経験を踏まえながら、参考程度に見るのが良いかと思います。

 

ちなみに僕は夜型と超夜型の境目くらいでした。

 

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どうりで朝起きるのつらいわけだ・・・

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

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