不眠症は楽じゃない!

元・不眠症、現・睡眠健康指導士の睡眠コラム

睡眠ログは活用しなきゃ意味がない

最近は睡眠関連のアプリがは非常に人気のようですね。

人気のアプリの中には睡眠のログを自動でとってくれるものも多いです。

 

しかし、みなさんそのログを活用できているでしょうか?

 

「睡眠アラームだけ活用しててログは見ていない」

「睡眠の深さをグラフで表してあるのをたまに見るくらい」

 

という方が多いのではないかと思います。

 

せっかく睡眠ログをとっているのにそれは非常にもったいないです。

睡眠ログをとっているのであれば、活用しない手はありません。

 

中には睡眠の深さがグラフでわかるからそれで十分活用できていると考える方もいらっしゃる方と思います。でも実はあのグラフはそこま正確ではありません。

 

また睡眠の浅い、深いがわかったところで自分の睡眠が次の日から深くなるわけではありません。

 

実はもっと他に見るべきポイントがあるのです。

そして、そのポイントがわかれば睡眠を改善させることができます。

 

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ということで、本日睡眠ログの活用の仕方の一例を提案したいと思います。

 

①睡眠効率を見てみよう

まず皆さんの睡眠ログの中で一番注目して頂きたいのは睡眠効率です。

睡眠効率という言葉をはじめて聞いた方も多いのではないでしょうか?

 

睡眠効率は、いわゆる睡眠の質を表す指標であり、病院で行うような睡眠ポリグラフ検査でもしない限り基本は睡眠効率によって睡眠の良し悪しを測ります。

 

睡眠効率は、以下の計算式で求めることができます。

 

睡眠効率=(実際に眠った時間)÷(ふとんにいた時間)×100

 

ちなみに睡眠効率は85%以上が良い睡眠とされています。

実はアプリでログを取る場合、睡眠の質はグラフではなく睡眠効率を見るべきだったのです。

 

最近では、睡眠ログをとるアプリの中に睡眠効率の項目があるものもあるので、

それらを活用すると面倒な計算がいらず便利です。

 

私がおすすめするのは、SleepeMesterです。

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②睡眠の満足度や日中の行動も記録しよう

さて、見るべき項目がわかったので、今後は睡眠効率を改善していく準備をしましょう。

 

そこでまず必要なのが睡眠ログに加えて睡眠の満足度や日中の行動を記録することです。これらの項目をはかることで、日々の睡眠と日常との関連性を分析することができます。

 

③睡眠ログを分析してみよう

では、準備が整ったので睡眠ログを分析してみましょう。

 

【分析例】

①寝付きが悪い日の行動を見てみると夜にコーヒーを飲んでいた

②お酒を飲んでいた日は夜中に目が覚める回数が多い

③運動をした日は寝付きがよいorそれほど変わらない

④日曜日は寝付きが悪く、週明けの月曜日がつらい

⑤就寝前までパソコンを使っていた時は、寝付きが悪い

⑥ふとんに入る時間にかかわらず、寝付ける時間はいつも同じだった。

など

 

【改善例】

①コーヒーは夕方以降は控える

②お酒は寝る

③30分の運動を週2回以上行う

④休日も平日と同じ時間に起きる

⑤パソコンは就寝1時間前までにする

⑥寝付ける時間に近づくまでふとんに入らない

など

 

こんな風に自分の睡眠を分析し、それに対する改善策を考えます。

 

睡眠を改善するポイントは、

 

「自分の睡眠を知り、睡眠にとってよくない行動を減らし、よい行動を増やす」

 

ことにあります。睡眠ログを分析することでこれを実現することができます。

 

④本格的に改善したい人は認知行動療法をやってみよう

さらに本格的に睡眠を改善したい方には「不眠治療における認知行動療法」がおすすめです。

 

認知行動療法では、今回の記事で紹介したやり方をさらに発展させたものです。

その効果は睡眠薬と同等と言われており、長期的な効果が見込めます。

 

認知行動療法の概要や実践について簡単に説明した記事はこちらになります。

  

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また本格的に実践してみたい方にはこちらの本がおすすめです!

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睡眠ログを活用して、睡眠を改善してみてくださいね!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。