夢のアイマスク「Neuro:on(ニューロオン)」が方向転換した理由を考える
以前「1日2時間睡眠を実現する夢のアイマスクNeuro:on(ニューロオン)」について、
私なりの分析をさせて頂きましたが、知らない内に方向転換してたみたいです。
結果としては、睡眠時間を2時間に短縮するのではなく、睡眠を最適化するという路線に方向転換したようです。また時差ボケ解消にも役立つ機能がつくとのこと。
夢のアイマスクとして、注目されていたニューロオンが方向転換を行った理由として、
考えられるのは、やはり「そもそも多相睡眠は無理だった!?」ということではないでしょうか。
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多相睡眠とはそもそも何なのか
多相睡眠とは、仮眠のような形で睡眠を細かく分けて眠る方法です。
これは現在の主流である、まとまった時間眠る単相睡眠とは対極にあるものです。
つまり、現在の夜にまとめて長時間寝る形ではなく、一日の中で短い仮眠を繰り返すことで、睡眠時間を減らそう、究極的には2時間ですむようにしようというのが、ニューロオンの目指す所でした。
以前の記事でも書きましたが、現在、多相睡眠は災害救助の現場にいるレスキュー隊やヨットの世界一周レースの参加者など睡眠を最小限に減らし、できるだけ長時間動き続けなければいけない場面で使われるような睡眠法です。
多相睡眠を活用することで、60%程度睡眠時間を減らすことができるようですが、それによる体への負担はわかりません。おそらく実践してる人が少ない現状を見ると、長期的にはあまりよくないのではないのではないでしょうか?
またナポレオンなどの偉人は多相睡眠だったという話もありますが、それはたまたまショートスリーパーだっただけで、万人に当てはまるわけではありません。
さらに、「8時間睡眠のウソ。」の著者である三島先生は、よい睡眠にはまとまった睡眠である、メジャースリープが必要であるということをおっしゃっています。
ニューロオンは現在医療機関と協力することで改善を繰り返しているとのことなので、
医療機関と連携する中で、多相睡眠で健康的な睡眠を保つのは難しいという結果が出たのではないでしょうか。
かなり巨額の投資を受けているようですが、そもそもどのあたりに
「多相睡眠で本当に二時間睡眠実現できる!!」
という根拠があったんだろうかと疑問です・・・
睡眠をスキルとして身につけよう
今回のニューロオンの注目度を見ていると、
「みんな睡眠時間をできるだけ減らしたいだなあ・・・」
ということをひしひしと感じました。
睡眠の時間は無駄であり、できるだけ減らすべきものという認識がある人は多いのではないでしょうか。しかも、負担がかからず、簡単にできる方法で睡眠をよくしたいし、睡眠時間も減らしたい。
しかし、残念ながら努力なしで睡眠を改善することはできません。
私は睡眠を学ぶ中で睡眠はスキルだと感じるようになりました。
スキルなので、本来は時間をかけ、努力して身に付けるものです。
デバイス一つで画期的に改善された!ということは本来起こりにくいものです。
いつかは、睡眠時間は2時間でも元気で働けるようなデバイスが出るかもしれません。
しかし、今のところはそれは不可能でしょう。
ただ、睡眠を学び、スキルとしての睡眠を身につけることはできます。
睡眠をよくしたい、睡眠にかかる時間を減らしたいと言う人は睡眠を学ぶのが一番の近道であると思います。
睡眠を学びたいな、という方にはぜひこちらの三冊を。
そして、睡眠時間を減らしたい方にはこの記事が参考になるのではないかと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。