不眠症は楽じゃない!

元・不眠症、現・睡眠健康指導士の睡眠コラム

「睡眠のゴールデンタイム」の間違いと真実

「睡眠のゴールデンタイム」という言葉を聞いたことはありますか?

 

僕の記憶が正しければ、「睡眠のゴールデンタイム」は午後10時から午前2時の4時間で、その間に寝ることで成長ホルモンが多く分泌されるというものです。成長ホルモンは成長につながることはもちろん、体の細胞を活性化させるので筋力をつけたり、お肌をきれいにしたりする役割があります。そういったことから美容業界では、午後10時から午前2時を「お肌のゴールデンタイム」とも呼ばれています。

 

僕は昔から寝付きが悪く、この「睡眠のゴールデンタイム」に寝れないことが多く、睡眠の質が悪く、昼間眠たくて仕方がないのはこのせいではないかとずっと思っていました。

 

しかし、「睡眠のゴールデンタイム」について調べてみると実は少し話が違うようです。

 

実は「睡眠のゴールデンタイム」とは、午後10時から午前2時ではなく、寝初めの3時間~4時間であるということらしいのです。

 

つまり、「今日もゴールデンタイムに寝れなかった・・・」と落ち込んでるあなたも実は毎日「睡眠のゴールデンタイム」を経験してるということです。現代社会において、午後10時から午前2時に寝ることはなかなか難しいものです。それにもかかわらずこの「睡眠のゴールデンタイム」を信じて、眠たくないのに無理に寝ようとすることは、結果的に寝れずにベッドにいる時間を増やすことになり、睡眠の質を下げることにつながります。

 

また、寝れないのに寝ようとすることや午後10時から午前2時に寝ることにこだわるあまり、睡眠に関して神経質になりすぎて、不眠症になってしまうケースもあります。

さらに人間は恐ろしいもので、質がよく十分な睡眠がとれているにもかかわらず、「自分の睡眠は悪いに違いない」と思い込むことで、実際に日中の活動のパフォーマンスに影響を与えてしまう場合があります。

 

従って、午後10時から午前2時の間に寝ることができなくても、毎日「睡眠のゴールデンタイム」を経験できているんだと認識を変えるだけで、もしかしたら睡眠の満足度は上がるかもしれませんね!

 

今回のような睡眠の常識の間違いと真実について書かれた本として、『8時間睡眠のウソ』という本が非常にわかりやすくおもしろいので興味のある方は一度手にとってみてください!

8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識

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