不眠症は楽じゃない!

元・不眠症、現・睡眠健康指導士の睡眠コラム

「睡眠通信簿」が子供の健康を守る

睡眠を改善するためには、睡眠日記を書くことが重要だと言われますが、

今日は睡眠日記を活用した素晴らしい活動をご紹介したいと思います。

 

それは福井県のある小学校で行われている「睡眠通信簿」という制度です。

福井県若狭町の三宅小学校には「睡眠通信簿」がある。全校生徒が毎学期1回、土日曜日を含む2週間の睡眠を、0~24時のます目で区切った専用シートを塗りつぶして記録。学校は「夜10時に寝る夜更かしが5日連続ありました」「月・火曜日の入眠時間が遅いです」などの評価を返す。睡眠の乱れが目立つ時は保護者面談も実施。家庭で規則正しい生活への意識を高めてもらう。

 

 2007年から本格調査を始めたきっかけは、卒業生が中学で不登校になる割合が他の小学校に比べて高かったこと。理由を探ると、三宅小で夜10時以降に寝る生徒は当時62%に達し、同じ中学に進学する他校(11%)を大きく上回っていた。元校長で、今も調査に協力する前田勉さんは「幼い頃からの生活リズムの乱れが朝起きられない人間をつくり、不登校につながる可能性がある。これは地域社会と家庭で取り組む問題」と考えるようになった。

 

 

日本では睡眠が軽視されており他国に比べて、子供も大人も睡眠時間が少ないという調査結果が出ています。しかし、睡眠は健康に過ごすためには必要不可欠なものであり、特に成長著しい子供にとってははなおさらです。

 

ある研究では、睡眠不足の子供は「寝不足の子供は多動や学習障害状態になる」という結果が出ています。

 

第8回 寝不足の子どもは多動や学習障害状態になる | ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版公式サイト

 

睡眠の問題を解決すれば、すべてがうまくいくとはもちろん言えませんが、お子様に何か気になる行動や問題が合った時に睡眠をチェックすることで解決の糸口が見えるということもあるかもしれません。

 

スマホの普及や24時間型社会化が進み睡眠不足の子供が増加しつづける今の時代、子供の睡眠を守ることは、子供の健やかな成長を守ることであり、教育の重要な役割の一つとも言えるのではないでしょうか。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。