不眠症は楽じゃない!

元・不眠症、現・睡眠健康指導士の睡眠コラム

眠る努力が不眠を引き起こす

睡眠に不満がある方の中には、

 

「今日こそはちゃんと寝よう!」

 

とすごく意気込んでいる方がいらっしゃるのではないでしょうか?

 

実は私もかつてそうでした。

 

当時はその想いが実は不眠を引き起こし、継続させているということに気付かなかったのです。

 

ではどうして眠ろうと努力することが不眠を引き起こすのでしょうか?

意気込む想いが焦りを生む

 不眠の方が寝られるように睡眠環境を変える努力することはよいことです。

 

しかし、

 

「今から寝るんだ!」

「早く寝なければならないんだ!」

 

と意気込むことは焦りや緊張を生み出します。

 

焦ったり、緊張すると交感神経が働きなかなか寝付けなくなってしまいます。

また仮に寝付けたとしても、睡眠が浅く、目が覚めやすいことで熟眠感が得られなくなる危険性があります。

眠たくなってから床に入ろう

また「早く寝なければ!」「昨日寝られなかった分を取り返そう!」

と焦り、いつもより早い時間に寝床につくことも、不眠を引き起こす原因になります。

 

なぜなら人間が寝付くことができる時間は、

朝起きた時間やそれにより調整される体内時計によりほぼ決まっているからです。

 

本来はまだ寝るべき時間でないのに、寝床に入ってしまえば当然なかなか寝付けません。

 

しかし、そうとは気付かず

 

「今日もやはり寝られない・・・」

 

とストレスを感じている方が少なくありません。

 

このような行動はストレスを感じるだけでなく、寝られないという経験を繰り返すことで、無意識に「寝床=寝られない」という条件づけを形成することにつながります。

 

一度そういった条件付けが形成されると、ストレスなどの特定の理由がなくとも、

眠れない日が継続してしまう、いわゆる不眠症になってしまいます。

 

はじめは単に適切でない時間に寝ようとしたことが原因で眠れなかったものが、

寝ようと努力することで、不眠症という病気につながってしまうのです。

適切な行動に変えていく

不眠の方は知らず知らずのうちに不眠を引き起こす行動をとっています。

その行動が続いているから不眠も続くのです。

 

従って、不眠を断ち切るためには不眠が続く行動をやめ、適切な行動に変えていくことが必要になってきます。

 

例えば、夜にカフェインを摂取するのをやめたり、休日の寝溜めをやめたり、運動習慣をつけるなどがあります。

睡眠を学ぶ重要性

今回の件のように自分では睡眠をよくするためと意図した行動が、実際には逆効果だったということは少なくありません。

 

つまり睡眠をよくするためには、その前提となる睡眠の知識が必要になります。

 

一見遠回りに見えますが、しっかりと知識を学ぶことが不眠の解決につながるのです。

 

ご参考までに睡眠を学ぶおすすめの2冊をご紹介させて頂きます!

認知行動療法で改善する不眠症

認知行動療法で改善する不眠症

 

 

8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識

8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

_______________________________________________________________________________ 

「眠れない」を解決するオンラインカウンセリングはじめました】

f:id:nigg0930:20150710011359j:plain